ホームページ、web、チラシなどの印刷物デザインなどに色彩効果を取り入れたい場合は、いくつか心掛けるとよいポイントがあります。
1、業種・業態に合ったカラーを選定すること
青などの寒色系で鮮やかさを抑えた表現にすると、信頼感や誠実な印象を与えるので、士業や専門的なサービス業に向いているといえます。
緑やベージュといった落ち着いたカラーを使うと、ナチュラル感や安心感が演出できるので、オーガニック系商品や医療・介護系サービスにマッチするでしょう。
他にも、赤は食欲増進に効果がある一方、寒色系は減退効果があるなど、ビジネスごとに向いているカラーや向いていないカラーがあります。
特に理由がない限りは、商品・サービスにふさわしいカラーを使うのが定番です。
2、自社のロゴやコーポレートカラーに合った色を選ぶことをオススメします
ロゴはプロモーションなどにも使う、いわばコンセプトカラーです。
ホームページ、web、チラシなどの色は、コンセプトの色を基本として派生的に決めていくのが自然な方法です。
そうすれば、ロゴやホームページ、チラシ、名刺、封筒など広告や資料に至るまでカラーの整合性を保つことができます。カラーがその時の思いつきでコロコロ変わってしまっては、受け手に与える印象がぶれてしまい、チラシなどの広告効果が半減してしまう恐れもあるでしょう。
カラーのコンセプトを定めて、その方針に沿った使い方をすれば、顧客に与える印象を統一できます。
その結果、ブランドを訴求する効果を強められるのです。
こういったカラーの知識やノウハウはチラシやホームページなどのデザインに幅広く活用されます。
しかし、知識やノウハウはあくまでも目的を達成するための手段です。
場当たり的にさまざまな手法を取り入れても、そのデザインによってどのような効果を得たいのかという目的がはっきりしなければ、せっかくのテクニックを生かしきることは難しいです。
例えば、チラシによってブランドイメージを浸透させることが目的であれば、会社や商品・サービスに関する細かい情報ではなく、カラー効果を使って視覚的なイメージを重視するデザインにします。
短期的な集客・販売促進が目的なら、赤色などのアクセントカラーを使って「お客様感謝セール」などのキャンペーン情報や価格を目立たせるようなデザインが効果的です。
このように、チラシやホームページといった広告のデザインを考える際は、まずは目的を整理するのが大切です。
その上で、目的に応じて意味のあるデザインにすると大きな効果を発揮します。
イメージカラーが人の心理的効果を取り入れることで、商品やサービス、会社の持つイメージが伝わりやすくなります。
見る側にどのように思われたいのか、商品やサービスを打ち出したい・訴求したいターゲット層は誰なのかを意識して、イメージカラーを活用しましょう。