SNSとホームページ

SNSでマーケティングとは

SNSマーケティングとは、人気SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使い消費者とコミュニケーションを行い、ブランド理解を促しファンを獲得したり、商品やサービスの購買につなげていくデジタルマーケティング活動です。
従来では「SNSは若者が楽しむもの」と思われていましたが、40代以上の世代のSNS利用率の伸びが大きいことからも、SNSは幅広い世代の人々の生活に深く浸透しています。特に注目すべき点は、60代以上の世代のSNS利用者数の伸びには目を見張るものがあり、シニア世代へのマーケティングにもSNSは欠かせない存在となっています。
また、従来では情報収集する際にGoogleやYahoo!などの検索エンジンで調べることが一般的でしたが、現代ではSNSで情報収集をすることも一般化してきていることからも、SNSによる情報発信の重要性が高まっている状況となっています。SNSは消費者が買い物する際の重要な判断材料となってきていて、商品の購入検討時に一般消費者によるSNSでの口コミを参考にするといった購買プロセスはもはや一般的になっているのです。
SNSによってはECサイトとしての機能を追加しているなど、今後はSNSがECサイトとして企業・消費者の双方にとって重要なプラットフォームとなっていくことが予想されます。

SNS違いや特徴

SNSと一言で言っても、いくつかの種類があり、それぞれ違った特徴があります。

Twitter(ツイッター)

活用している人の年齢層としては、20代から30代が最も多く、「リツイート」という機能により、情報の拡散に優れているSNSです。友達だけでなく、全く面識のない人たちにまで情報を送ることができます。日本国内の月間利用ユーザー数は4,600万人。
ユーザーと近い距離間でコミュニケーションをとることも可能のためファンを獲得する目的で利用している企業も多く見受けられます。トレンド情報収集に強みを持っており、「今」話題になっている情報を集めたり、リアルタイムのイベントと連動して実況ツイートをするなどの活用法も人気です。

Instagram(インスタグラム)

活用している人の年齢層としては、20代から30代の女性が最も多く、発信できる情報のメインが写真や動画なので、視覚的に情報を伝えることがきるので、商品のイメージを伝える際に瞬発力があります。
日本国内の月間利用ユーザー数は3,400万人。男性比率も40%を超えており男女から人気のSNSとなっています。
また、ショッピング機能を利用することで、アップした写真から、直接ECサイトへ誘導することも可能なので、写真で商品のイメージを伝え、そのまま購入を促すこともできます。

Facebook(フェイスブック)

世界で最も利用ユーザー数が多いSNSです。日本国内の月間利用ユーザー数は2,500万人。
年齢層としては、10代が極端に少なく、主に30代から40代の利用が多く、投稿に対して「いいね!」をすることで、その投稿が友達にも広がっていきます。実名登録制のSNSであり、学歴、仕事、ライフステージなど様々な情報をもとにしたターゲティング精度の高い広告配信が強みです。
日本国内ユーザー数は減少している印象ですが、これは日本独特の傾向であり、世界ではメジャーなSNSとして人気です。国内では年齢層高めのターゲットへのアプローチできることと、また、海外マーケティングを行う上では重宝するSNSと言えます。

LINE(ライン)

日本において最もユーザー数が多いSNSであり、連絡用、コミュニケーションツールとして幅広い年齢層の方に利用されています。日本の利用ユーザー数は8,300万人。利用者層は20代が最も多く、30代~50代以上の比較的高い年代の人にも活用されている特徴があります。
他のSNSと違い、情報の拡散させるのではなく、1対1でのやりとりが特徴的です。情報を一方的に伝えるだけでなく、双方向のコミュニケーションも可能なのも特徴です。
LINE公式アカウントによる運用により他のSNSよりも多くのターゲットユーザーへ情報発信やコミュニケーションができるメリットがあります。発信したい情報を、ピンポイントで伝えることができるので、期間限定のイベントや、サービスの告知などに大きな効果を発揮します。

YouTube(ユーチューブ)

世界で最も人気な動画配信プラットフォームです。日本国内の月間利用ユーザー数は6,300万人。
日本国内では10代~40代にかけて幅広い年齢層のユーザーに利用されています。
多くのフォロワーを集める「ユーチューバー」はエンタメから専門的な話題まで多種多様が存在しています。
ですのでYouTubeにおける「インフルエンサーマーケティング」は他SNSと比べても市場が大きい特徴があります。
Google傘下のサービスのため、ビッグデータを活用した広告配信もあわせて可能です。

といったように、SNSの種類と特徴について説明しましたが、実際にどのように使い分けていくのが良いのでしょうか?SNSマーケティングは「SNSを活用したマーケティング」ではありますが、具体的な手法として以下のものがあります。

公式SNSアカウント運用

企業の公式SNSアカウントとして運用することで自社ブランドの商品・サービズに関する情報発信を行えます。
SNSアカウントを通して最新情報や有益なコンテンツを発信し続けることで、企業とエンドユーザーとの接点を増やし、ファンの獲得をできる点は大きなメリットと言えます。
また、魅力的な写真や動画を発信することでブランドのイメージやメッセージを訴求し、企業のブランディングに貢献します。
商品やサービスに興味ある人を公式ホームページやECサイトへ誘導することもできるため集客の入り口にもなります。
また、企業による公式SNSアカウントの活用のメリットとして消費者とのコミュニケーションを行いやすいため、SNSを通してエンドユーザーから商品やサービスについての質問がコメントとして来るようになるため、お客様窓口ではできない密接なコミュニケーションができます。

SNS広告

各SNSには、それぞれのSNS独自の広告配信サービスがあります。
画像や動画を用いた訴求力の高い広告をエンドユーザーへ見せることができるので、テキスト広告(リスティング広告)と比べて広告を見ている人の興味関心を引くメリットがあります。
また、年齢、性別、仕事、趣味、興味、生活環境など詳細なターゲティングによりSNS広告を配信することもできるため、目的とするターゲットへ精度よく情報を届けることができるメリットもあります。
さらに、配信期間や予算も柔軟に設定できるため、突発的な企画で広告を配信したい、あるいは緊急で広告を止めたいといった場合もすぐ対応できる柔軟性があります。加えて、ビッグデータを活用した機械学習によりSNS広告配信の最適化を自動的でしてくれるため、費用対効果も優れているメリットがあります。

SNSキャンペーン

SNSには拡散力があり、ユーザー同士で投稿をシェアすることが可能なため、通常のキャンペーンよりもSNSキャンペーンを行うことで、企業やブランドについての認知度を高め、集客や販売促進に繋がります。
SNSキャンペーンはSNSを通して行うユーザー参加型のキャンペーンのため、SNSキャンペーンを通してユーザーの作るコンテンツが増えることで、SNSで商品・サービスについて情報収集しているユーザーに「話題の商品・サービス」というイメージを持ってもらいやすくなります。
ですので、新規顧客獲得はもちろん、既存のファンへのブランディング効果を高める手法としても取り入れることができ、シーズンごとにキャンペーンを行うなど活用の幅が広いSNSマーケティングの手法となります。

インフルエンサーマーケティング

SNSを活用した「インフルエンサーマーケティング」も広く行われているSNSのマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングは、特定のSNSにおいて強い影響を与えるインフルエンサー(ユーチューバーやインスタグラマーなど)を企業が起用し消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法のことです。
例えば、人気のユーチューバーに商品・サービスをユーチューブ上でPRしてもらうことで、ユーチューバーの抱える数万人~数百万人というフォロワー(ファン)に対して情報発信ができるメリットがあります。
インフルエンサーはファッション、グルメ、レジャーなどそのジャンルの専門家であることが多く、訴求力の高いPRができることが魅力です。
企業ではなくインフルエンサーという消費者目線で情報発信をするため、さりげない日常の雰囲気の投稿を通して商品やサービスをPRができ、広告っぽさが少なく口コミによる拡散も生まれやすい点もメリットです。
さらには、SNSに商品の写真や動画を投稿するだけでなくて、店舗やイベントに来店してレビューしてもらう、新商品開発の監修を依頼する、アンバサダーとして長期的なパートナーシップを結ぶなどの方法があります。

自社ブランドと親和性の高いSNSとマーケティング手法を選択する

SNSの種類と特徴、具体的な手法について解説しましたが、実際にどのように使い分けていくのが良いのでしょうか?
SNSごとにユーザーや特徴は異なります。20代世代へ商品やサービスを提供しているならインスタグラムやツイッター、40代以上向けの商品・サービスを提供しているならFacebook、というように自社のターゲット層の年代の利用者が多いSNSを選択することが必要になります。

また、SNSマーケティングは1回行えばすぐ効果が出るものではありません。闇雲にコンテンツを投稿したり、広告を配信しても思うような成果は得られません。現状を把握し、ユーザーに役立つ魅力的なコンテンツを作成・投稿し、さらにその結果をもとにデータの分析を繰り返して効果を高めていく継続的な施策が必要になります。加えて、SNSでは人間関係と同じように、長期的に信頼を積み上げ、ファンを獲得していきます。ユーザーへの対応など、普段のお客様と接するときと同じくらい丁寧に、もっと言えば、顔が見えない分、さらに丁寧に接して長いスパンでファンを獲得し成果を高めていく必要があります。

ホームページとSNSの使い分けは?

SNSは情報を発信したり、部分的に商品・サービスをアピールするなど広告のような使い方をする場所には適していますが、大量の情報をまとめて発信する場所としては適していません。そのため、SNSで宣伝を行い興味がある方をホームページに誘導するという使い方がおすすめです。
ホームページは商品・サービスについて、元々興味・関心がある方を取り込む場所として有効であり、SNSは今まで興味がなかった方に新たに興味を持ってもらうという使い分けが適しています。
さらに、全員が全員SNSを利用している訳ではありません。特に、インスタは若い子の利用率は高いですが、30代、40代以降になると、利用したことがない人も大勢います。
その点、ホームページだと、スマホやパソコンでインターネットをする人ならすぐに誰でも見れるものです。
さらに、SNSには流行があります。流行したSNSが、時代と共に廃れ消えていくことは過去に何度もあり、廃れてしまったらその場所で築いたものはまったく無意味になってしまいます。
その点、ホームページは一生続けられるというメリットがあり、長期に運営されているホームページは信頼され、検索結果でも上位に表示されることが多くなります。あくまで自分自身(会社自身)の所有物として育てていけるという大きなメリットもあります。

SNSにはSNSのメリットがありますが、それによりホームページが不要となることはありません。ホームページを作成することは多少手間のかかることではありますが1度作成すれば長く使っていけるため、無駄にはなりません。軸はホームページ、プラスSNSという使い方をおすすめします。

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