チラシの反響は、デザインで決まるといっても過言ではありません。
一瞬でも読む気にならないデザインでは、そのまま捨てられてしまうからです。デザインが良くなければ、1,000枚配っても2,000枚配っても反響がゼロということもありえるのです。
チラシが受取人の目に留まる時間は一瞬で、1秒にも満たないと言われています。つまり、その1秒の瞬間にターゲットに「このチラシは自分にとって有益だ」「自分に必要な情報が載っている」と思わせるデザインでなければなりません。
本記事では、効果的なチラシデザインを理解するために、反響率の高いチラシデザインを作るコツを説明いたします。
チラシのデザインには、3大原則があります。
・ ターゲットとなる人と伝えるべき情報を明確に意識すること
・ 一瞬でターゲットに響く分かりやすいレイアウトであること
・ 共感を得る写真やイラストを掲載すること
ターゲットを明確に設定する
実際に情報をチラシの紙面にレイアウトする前に、まずはチラシを見てほしいターゲットを明確にしておく必要があります。「誰に」このチラシを読んでもらいたいのかをイメージする必要があります。ターゲットを絞ることで自動的に、チラシのデザインで使うフォントや色、装飾、内容がハッキリ固まります。
美容室のチラシであれば、ターゲットを女性としてデザインし、学習塾のチラシであれば、ターゲットを子供を持つ若い夫婦といったようにターゲットをできるだけ具体的にイメージすることが、チラシデザインの成功の秘訣です。
伝えるべき情報を明確にする
ターゲットが設定できたらターゲットに対して、そのチラシで何をアピールしたいのかということを明確にする必要があります。
例えば、接骨院のチラシであれば得意の施術や治療法などや、また新規開店のレストランであれば看板になるメニューや開店記念サービスといった内容などを、そのチラシで最も伝えたいこととは何なのかを明確にすることが大切です。さらにできれば、チラシを受け取った人に対するメリット(クーポン、プレゼント、有益情報など)を用意すると、チラシの反響が上がります。
キャッチコピーは紙面の3分の1以上の大きさでターゲットに響かせるレイアウトにする
ターゲットと伝えるべき情報の内容が決まったら、具体的なデザインを決めていきます。
チラシのデザインでは、キャッチコピーを最も目立つ位置に、3分の1以上の紙面を使って掲載するのが一般的です。なぜならば、チラシのデザインにおいて、キャッチコピーの役割はたいへん重要です。キャッチコピーはチラシが目に入った瞬間、最初に受取手の目に飛び込んでくる部分であり、受取手はこのキャッチコピーを見てそのチラシを読むかどうかを瞬時に判断するからです。チラシを見た一瞬で、内容を把握できるデザインにする必要があるからです。
文字フォントの使用は3種類までにする
多くの種類の文字のフォントを使用することはお勧めできません。様々な種類のフォントが紙面に並べられるとデザインの統一感を欠き、読みづらいチラシとなってしまいます。
フォントの種類は多くても3種類までで抑えるべきです。ベースとなるフォントを1種類選び、強調したり掘り下げたい時に別のフォントを使う形式がよいです。
また、フォントの大きさや色を頻繁に変えることも、チラシが読みづらくなってしまうためお勧めしましせん。
基本となるフォントはやはりゴシック体と明朝体です。ゴシック体は、「力強い印象」、「活動的でカジュアルなイメージ」、「タイトルや見出し、キャッチコピーに最適」といったイメージです。明朝体は、「繊細で優雅」、「信頼感や誠実なイメージ」、「商品やサービスの説明に最適」といったイメージとなります。
まずはこの2つのフォントをベースに考え、それぞれのフォントには特徴によって、フォントの性質をうまく使い分けることが大切です。
その他にも、さまざまなフォントがありますが、伝えたい商品やサービスのイメージを適切に伝えることを優先して考えることが必要です。
チラシのメインカラーは3色まで
フォント同様にチラシの基本となる配色も、色数を抑えるのが基本です。色数が増えるほど、にぎやかな印象にもなりますが、逆に散漫な印象を与えチラシの説得力がなくなってしまいますので、メインとなるカラーは3色とするのが一般的です。
まずは、以下の点を意識して、ベースとなるイメージカラーを1色決めます。
・ターゲットが好む色をチョイスする
・季節感を意識する
例えばターゲットが若い女性であれば明るい赤系の暖色、高齢者であれば落ち着いた緑や黄色などの落ち着いた配色が好まれるといった法則があります。商品やサービスのターゲットにアピールすることを考えてベースカラーを選ぶ必要があります。ベースとなるイメージカラーが決まったら、あとはその色を引き立てる色などを考えてメインとなる3色を選び、統一感のある配色を心がける必要があります。
サービスをアピールする魅力的な写真を用意する
商品やサービスの写真は、ターゲットに対して直接的に訴求します。
例えば、飲食店であれば店内や料理の写真など、新店舗や不動産の宣伝であれば具体的な建物の写真、具体的な商品やサービスのイメージを膨らませる上で、写真の掲載に勝るものはありません。写真には、現場に訪れているようなことを連想させるイメージによって、チラシの共感力をより高める効果があります。建物や料理の写真には、現場を訪れた時の視線を再現するという意味でも大切な要素であると言えます。
イラストでターゲットの共感を呼ぶ
イラストは写真と同様にチラシのターゲットに対して視覚的な共感を呼ぶ上でとても有効になります。
例えばターゲットとなる人と重なる人物のイラストを掲載すると、ターゲットはイラストに自分を重ねてイメージし易くなります。チラシの内容に合わせて、不動産のチラシで住宅の購入を検討する夫婦のイラストを掲載したり、マッサージ店の告知チラシで肩こりや腰痛に悩む人のイラストを載せたりすることで、ターゲットは強い共感を抱き、チラシの内容に引き込まれていきます。
イラストの利用は、チラシを受け取ったターゲットに対して強い共感を与え、ターゲットが行動を起こしやすくするという点で効果的です。
受取手はポストに投函されたチラシを読むかどうかをおよそ1秒で判断すると言われています。この1秒で受取手の目に止まるチラシデザインを作ることが重要で、さらにその上で、チラシの内容に自然に視線を導入し、ターゲットの共感を喚起することによって、チラシの役割は成功します。
しかし、「チラシデザインを一から作り上げるのは大変」という方には、ぜひ当デザイン事務所にお声掛けください。
デザイン事務所オフィスフジタでは、お客様の要望に合わせて正確・スピーディーにデザイン制作いたします。
「デザインをもっと身近に」をコンセプトに色々なお客様にデザインを身近に感じて頂きたく、お手頃な価格帯で色々なデザイン制作に対応させていただいております。
丁寧でスピーディーな制作を心がけており、何かお困りの事がございましたらお気軽にご相談ください。
また、紙媒体の制作だけでなく、ホームページデザイン・バナーデザインを行っておりますので合わせて宜しくお願いいたします。
グラフィックデザイナー歴10年以上のデザイン経験を活かし、お客様の要望に合わせて正確・スピーディー・丁寧に制作いたします。
初めてチラシを作る方にも安心して頂ける様に、しっかりサポートさせてただきます。