ホームページ開設・リニューアルを検討している方や、すでに運営中の方の中には以下のような考えをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
・「ホームページはトップページのデザインが重要。だから、そこだけ徹底的に細部の色・フォントまでこだわって、他のページは作り込まなくてもいいだろう」
・「おしゃれなデザイン、かっこいいデザインのホームページにリニューアルできれば、アクセス数も一気に上がって売上げも増えるはず」
・「文字数が多いとデザイン性が落ちるから、ページ内の文章は少なめに」
もちろん古くて見栄えの悪いホームページよりは、先進的でおしゃれなデザインのホームページのほうが良いですし、訪問者に与える印象も向上するでしょう。
ですが、そもそも訪問者が集まらなければ、どんなにきれいなWebデザインであっても売り上げや集客の効果を発揮することはできません。
実はホームページにおいて見た目や表面的なデザインにばかりこだわると、売り上げや集客といったマーケティングでは高確率で失敗してしまいます。
ホームページはあくまでお客様(訪問者)の役に立つために存在している
企業ホームページは、お客様(訪問者)が見るためのもので、社員や経営者が見るためのものではありません。
企業ホームページは訪問者のために存在しているわけです。
しかし、お客様に向けたホームページのはずが、いつの間にか自社の社員や経営者の好みのほうが重視されるケースは珍しくありません。
プロであるホームページ制作会社やデザイナーですら、訪問者目線・お客様目線を失ってしまうことはよくあります。
ホームページ制作会社やデザイナーにとっては、ホームページ制作のクライアントがお客様なのですから、クライアントからの指示に従うといったケースです。
Webマーケティングは、自社の商品・サービスとお客様への理解があってスタートします。
これらの理解を欠いた状態で、Webデザインの力だけで売上げアップや集客を獲得するのは非常に困難です。
ホームページでの戦略は、お客様の課題解決をいかに効果的にアピールしているか
ホームページ戦略とは、以下のような情報を訪問者にわかりやすく伝え、商品の注文やお問い合わせを獲得するまでの手段です。
・どのような人に向けたホームページなのかわかりやすい
・訪問者の要望やお悩みや疑問を解決できる
・資料請求、ご相談のお申込みメール、イベント参加予約など、訪問者が起こすべきアクションがある
など、ホームページの役割はお客さまの課題解決が中心であり、Webデザインはそれを効果的に伝えるための手段です。ですので、見た目やおしゃれさ・かっこよさだけに、こだわった企業のホームページは、文字情報量が少ないことが多く集客で苦戦します。
文字情報量が少なければ、検索エンジンからすればほとんど情報が掲載されていないサイトだと判断されかねず、検索上位表示もされません。
お客様(訪問者)が求めている情報がなければ、Webデザインに力を入れても集客数やお問い合せ数も増えません。
戦略にのっとったデザインはホームページの効果をアップさせる
では、ここまでデザインのみにこだわることの危険性を話してきましたが、企業のホームページのデザインはまったく気にする必要はないのかというと、それもまた極端な意見です。
Webデザインは、ホームページに訪問者を呼びこむ集客までの段階では大きな役割を果たしませんが、訪問者がホームページにアクセスしたあとの印象には大きな影響を与えます。
ホームページのデザインは、会社や商品価値のブランドイメージ形成に大きく関わります。
特に、広告宣伝費が少なく知名度も低い中小企業においては、その重要性は大企業よりも大きなものとなります。
大企業であれば、テレビCMや新聞広告・雑誌広告、Web広告などで情報を伝えてブランドイメージを発信できますが、中小企業ではそういった多額の予算を投じてることはできないからです。
中小企業にとっては、ホームページのデザインが会社全体のイメージを決定付ける大きな役割を持ちます。
明確な戦略にのっとったデザインによって、会社のイメージや商品のイメージを発信できることになります。
自社のターゲット層によって、Webデザインは変化する
単純にデザインがきれいかどうか、おしゃれかどうか、かっこいいかどうかよりも、自社のターゲット層に合ったデザインになっているかどうかが重要です。
つまり、狙っているターゲット層によって最適なWebデザインは変わってきます。
ホームページのデザインを構想するときには、自社はどんなブランドイメージを打ち出したいのか、どんなターゲット層に響くデザインにしたいのかを綿密に立案すべきです。
御社の商品や、サービスのブランディングは、集客だけでなく購入単価やリピート率にも大きく関わります。
ブランディングへの貢献を意識することが、戦略にのっとったWebデザインとなります。
「なんとなく色が自分の好みではない」など、ターゲットへの意識が少ない状態でデザインをすると、成果を出すことは難しいでしょう。
重視すべきなのは自社の社員や経営者の好みではなく、ターゲットの好みです。